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2009年06月07日
公開情報から見るNHK ~経営委員会で「JAPANデビュー」騒動の話題出る~
今回は、NHK経営委員会の議事録より「JAPANデビュー」騒動について、F地会長やH谷理事の見解がしっかりと述べられたものを紹介します。やっと本題に入ったともいえるものです。
ちなみに、この回の経営委員会では、例の「女性国際戦犯法廷」を扱った番組へのBPOから出された意見書についても、かなり長い話が展開されておりました。内容にも興味深い点がいくつかありましたが、それらの紹介は次回以降とします。
●NHK経営委員会HPより
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<会議の名称>
第1094回経営委員会
<会議日時>
平成21年5月12日(火)午後 3時15分から午後4時40分まで
<出席者>
NHK経営委員 計12名
NHK役員 計7名
(いろいろ略)
1 執行部からの業務概要説明聴取
(一部省略)
K丸委員長:
それも参考にしていただきたいと思います。「JAPANデビュー」の件についてはどうですか。
F地会長:
「JAPANデビュー アジアの“一等国”」については、私に親展の手紙が2通、親展でないものが十数通来ました。台湾関係の本も読みました。私が感じたのは、この番組は見方によって、要するに、先ほどお話しした意図がどこにあると考えるのかによって全然違うということです。私も前職の時代から、台湾の方々との付き合いが特に多くありました。親日家が多いことは間違いありません。しかし、いただいた手紙にはそういったことは一切書いてありません。台湾の悪いところばかり描いていて、台湾との関係がおかしくなるじゃないかということが書かれています。表現は少しずつ違いますが、大なり小なりそういったことが多く書かれています。私は台湾の人には親日家が多いと思いましたが、あの番組を見て、こういった見方もあるのだという新しい発見をした感じがしました。大事なことは、この番組の制作意図です。日本が列強の中にいて、アジアで一等国になりたい。日本が一等国にならなかったら、日本自体がイギリス、フランスをはじめとしたヨーロッパ各国の植民地になる。だから日本はアジアの中で植民地を持つ。そういったときに、日清戦争ののちの経緯で割譲を受けたというようなことがあり、日本としては台湾統治を成功させなければならないということが大前提にあったと思います。あれは植民地政策だと思います。手紙などでも「後藤新平を悪者にしている」などと書かれています。しかし、そうではありません。例えば、後藤新平が樟脳(しょうのう)産業を建て直し現在の価値で年間100億円規模の台湾の産業にしたとか、南北縦貫鉄道を作ったとか、一番北のキールン(基隆)の港湾施設をものすごく立派にしたといった功績も描かれています。手紙などに書かれていることはどちらかというと功罪の両方からは見ていないということもあると思います。しかし、どんないいことを描いても、植民地政策です。あの中では同化政策だと描かれていましたが、どんなに産業振興のインフラなどができても、生活文化、食べ物を日本式にしないといけない、豚の角煮を食べるのは恥ずかしいとか、宗教、ことば、生活習慣、なかんずく、日本の植民地になったために太平洋戦争で21万の台湾人が日本軍に入隊したといったことは、そういったことを経験した人しかわからないだろうと思いました。番組についてさまざまな角度から批判はできますが、今回の番組は、日本の植民地政策に軸足を置き、アジアの一等国を目指していた当時の日本の姿を描こうという制作意図から作った番組ですので、番組の内容はこれでいいのではないかと思います。番組を3回見ましたが、確かに見る人の見方によっては国辱だというところはあります。しかし、軸足を植民地政策に置いたら、こういったことはありうるだろうという感じがしました。補足があればお願いします。
H向理事:
いくつか抗議は来ています。一番多いのは、台湾の方々へのインタビューについてです。恣意的に編集したとか、事実関係が違うのではないかという指摘が多くあります。私どもとしてはもちろん事前の調査もしましたし、事後で1つ1つチェックしましたが、その部分について特に問題は発見できませんでした。また、柯徳三さんという、番組に登場した方へのインタビューの5時間すべての書き起こしを制作チーム以外の職員も確認していますが、自分たちの都合のいいところだけを抜き取ったということでは決してありません。柯さん自身もNHKに対しては抗議をされていません。確かに、台湾は非常に親日的であり、日本の植民地政策もうまくいったという前提があります。その前提で番組を見ると、その割合が少ないのではないかという印象を受けた方がいらっしゃると思いますが、現実には、決して意図的に、それから、政治的な意図を持って制作したということはありません。当時の西欧列強の価値観で言えば別に植民地を作ることは悪いことではありません。「プロジェクトJAPAN」は、過去の事象の中からある種の教訓をくみ取ろうという視点、趣旨で制作していますので、どうしてもそういう見方で見るというところが出てきます。また、台湾の方が非常に親日的で、台湾との関係は非常に友好的であるということが前提になって制作されているところが少しあります。そこは、確かに若い人たちで、当時について何も知らない人たちにとってはある種のショックを受けた可能性が少しあります。そのあたりはこれからの教訓にしないといけないと思います。台湾を選んだのは、あくまでも台湾総督府の膨大な資料が残されていたためです。そういう一次資料を基にして制作することができたということです。
F地会長:
私が一番気になったのは、すべてについてきちんとした裏づけがあるかどうかということです。その点は文献と証言に基づいて作られています。例えば「人間動物園」は嫌なことばです。NHKのディレクターがもしそういったことばを作ったらきわめて問題ですが、そのことばもきちんとした第三者の文献に載っています。また、日向放送総局長からも説明しましたが、私は証言の中でいいとこ取りをされるのが非常に嫌いです。前職の時代から、証言を出してみたら意図とまったく違い、ある部分だけが使われたことがありました。それは私自身も一番嫌でしたので、ディレクターを2回呼んで確認しました。褒めているところはなかったのかということですが、教育については褒めているところがありました。確かに番組の中でも、先ほどの方の発言は出していませんが、映像の中のコメントで説明していました。そういった面で、すべて事実に基づいて描いているという自信を持ちました。
K丸委員長:
会長は、今度、記者会見を行いますか。
F地会長:
はい。あさって行います。おそらくこの件について質問が出ると思いますので、今のような発言をするつもりです。
K林委員:
意見を言っていいでしょうか。これは個別番組に関する発言になります。そのためにまず、経営委員が個別の番組について発言できるのはどういう場合であり、どういう根拠に基づくのかについてお話しさせていただきます。私は、少なくとも、放送法違反などの法律違反およびその違反の疑いのある場合には、経営委員は個別番組について発言できると解釈しています。その理由を細かく言うつもりでしたが、今回は時間もありませんので省略します。そういう理解の下、以下発言させていただきます。この番組については、NHKの説明責任が非常に問われていると思います。聞くところによれば、当該番組について、国民、視聴者から放送法に違反するおそれがあるという指摘を含め、質問等が多数来ていると聞いていますので、それに対して真摯に対応して、NHKとしても十分な説明をすべきだということをとりあえず申し上げておきます。今日はもう時間がありませんので、時間があるときに詳しく申し上げます。
(以下省略)
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そして、二日後の5月14日に行われたF地会長の記者会見では次のような発言がなされました。
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会長記者会見要旨 2009/5/14
4月5日放送のNHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー 第1回 アジアの“一等国”」の内容が偏っていると外部から抗議を受けた事について
F地会長:
番組を見たが、当時の日本が台湾で行った良いところをいくつも取り上げていたし個人的には内容が一方的だったとは感じなかった。インタビューを偏って編集した事実はなく、2万6000冊の文献や現地の人たちの証言を踏まえて事実に沿って制作したと担当者から報告を受けている。
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なんともお粗末なご説明である。この議事録ではF地会長やH向理事の歴史観が読み取れる。F地会長の発言で象徴的だったのは次の発言。
「どんないいことを描いても植民地政策です」(F地会長)
つまり、植民地政策なんだからという理由で、日本人から見て評価できることも、台湾人の方々が功績として評価して下さってることも否定しなければならないということなのだろうか?。その後の発言でF地会長は「そういったことは経験した人にしかわからないだろうと思いました」と言っている。正にその経験した台湾人の方々が「いいこともいっぱいあった」と言ってくださっているのだが・・・。番組を3回見られたそうだが、言い訳の材料を探すために3回も見たんですね。わかります。
次はH向理事のとんでもない発言。
「柯さん自身もNHKに対しては抗議をされていません。」(H向理事)
あー言っちゃった。これはどういう意味なのか?。NHKに抗議されていることは、チャンネル桜の取材でも他の方の証言からも明らかである。「ディレクターに抗議はあったけど、NHKに対しては抗議されていません。」ってことなのだろうか?(笑)。どのようなすり替えロジックで「抗議されていない」と言っているのか、明らかになる日が楽しみである。また、「恣意的な編集」についても曖昧な答えで誤魔化している。チェックをしたとか確認をしたとか言っているが、いつ、誰が、どのようなチェックを行ったのか具体的に説明して頂きたい。
その他にもF地会長は、
■「人間動物園」は嫌なことばです。NHKのディレクターがもしそういったことばを作ったらきわめて問題ですが、そのことばもきちんとした第三者の文献に載っています。
■私は証言の中でいいとこ取りをされるのが非常に嫌いです。
■すべて事実に基づいて描いているという自信を持ちました。
という決定的な発言をしています。その言葉、よく覚えておけ。
★チャンネル桜がNHKを集団告訴します!(平成21年6月25日予定)
投稿者 zunichi : 2009年06月07日 20:58
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